npx
コマンドは、Node.jsのパッケージを実行するためのコマンドラインツールです。npm
(Node Package Manager)の5.2.0以降のバージョンに含まれており、Node.jsのパッケージをインストールせずに実行することが可能になります。このツールは、特に一回きりのパッケージ実行や、プロジェクトにインストールせずにパッケージを試す場合に便利です。
![](https://www.e-engineer.jp/wp-content/uploads/2024/03/DALL·E-2024-03-04-21.37.46-Create-an-icon-of-a-very-cute-and-plump-Shiba-Inu-dog-with-an-extremely-soft-and-gentle-image.-The-Shiba-Inu-should-appear-even-more-friendly-and-comf.webp)
よく分からず使っている人も多いかと思いますが、非常に便利なコマンドなので、是非この記事で理解してもらえると嬉しいです!
インストール不要でパッケージを実行
npx
を使用すると、パッケージをグローバルにインストールすることなく、コマンド一つで直接実行することができます。これにより、システムを不要なパッケージで溢れさせることなく、さまざまなツールやライブラリを簡単に試すことができます。
特定のバージョンの実行
npx
を使えば、特定のバージョンのパッケージを指定して実行することも可能です。これにより、プロジェクトごとに異なるバージョンのツールを使用する場合でも、簡単に切り替えて実行することができます。
NPX の使用例
- パッケージの一時的な実行
npx cowsay "Hello, NPX!"
このコマンドはcowsay
パッケージを一時的にダウンロードし、引数に渡された”Hello, NPX!”というメッセージを表示します。実行後、cowsay
は自動的に削除されるため、システムに残りません。
- 特定のバージョンのパッケージを実行
npx -p typescript@3.9.7 tsc --version
このコマンドは、TypeScriptの特定のバージョン(この場合は3.9.7)を一時的にインストールし、そのバージョンのtypescript
コマンド(tsc
)を実行します。
- プロジェクト内のパッケージ実行
プロジェクト内にインストールされているパッケージを実行する場合も、npx
を利用することができます。これにより、グローバルにインストールされたパッケージとの衝突を避けることができます。
npx eslint --init
このコマンドは、プロジェクト内のeslint
パッケージを実行します。もしeslint
がプロジェクト内にインストールされていなければ、npx
はそれを一時的にダウンロードして実行します。